Google、ウェブサービスに参入―「Google App Engine」で一挙に急発進
Googleが「クラウド〔ウェブ・サービス上〕」でアプリケーションをホストするというのは単なる口先の話ではなかった。今夜、太平洋時間の午後9時、Googleは「Google App Engine」をリリースした。(アップデート: サイトも運用開始)。 フル機能のホスト版で自動的にどこまでもスケールするウェブ・アプリケーションが開発できる野心的なプラットフォームが登場したことになる。このシステムはPythonのアプリケーション・サーバ、BigTableへのデータベース・アクセス( ここやここで予期されていた)、GFSデータ・ストレージ・サービスから構成される。
一応、検討材料としてメモっとく。解説記事もいくつか出た。
「Google App Engine」の登場とPaaS--Web 2.5がもたらす変化
定義しにくいWeb 3.0(単なるデータ、リンク、Ajaxよりもセマンティック、意味およびコンテクストに関係があるようだ)に向かう途上で、中核的なインフラストラクチャはエッジから中心部へと移動し始めている。そこには、Amazon、Salesforce.com、Joyent、そして新しい「App Engine」を擁するGoogleといった企業が生息する。
これをWeb 2.5と呼ぼう。Web 2.5ではPaaS(platform-as-a-service)プロバイダーのおかげで、開発者はウェブアプリケーションをクラウド経由で作成し、ユーザーはそれらをいつでもどこでもウェブに接続した任意のデバイス上で消費することができる。つまり、これによってAmazonのJeff Bezos氏が「muck(泥仕事)」と呼ぶところの、サーバ、データベース、ストレージ、ネットワークの設定や保守といった無差別の重労働をしなくても済むようになるのだ。
--------2008/04/14追記-----------
「Google App Engine」のメリットとデメリット
Google App Engine上で自分のアプリケーションをホスティングしていた人が、もうこれ以上同エンジンを利用したくないと思ったら、どうすればいいのだろうか。そのときは、運を天に任せるしかない。ユーザーがアクセスを許されているものは、ほぼすべてプロプライエタリなものだ。ということはつまり、ユーザーのデータはすべて、従来のリレーショナルデータベースとは異なるフォーマットで、Googleの「BigTable」に縛りつけられているということだ。同社はまた、Googleアカウントなどに関連するインターフェースの開発用にGoogleが提供するAPIをしきりに使わせようとする。
Googleのインフラへの依存が進むと、同社の「webapp Framework」を使用することになる。これはGoogleが構築したフレームワークで、「Python」のアプリケーションを記述する分には非常に優れている。しかし、他の言語に移植することや、アプリケーションを自分のマシンに置くことについては、うまくいくかどうかは運任せになる。
言語の選択肢はさておき、プロプエイエタリなアーキテクチャに縛られるという点は、注意して検討すべきなんだろうな。
Google App Engine詳解:さっそくHello Worldから作ってみた
本特集は、来るべきApp Engineの正式リリースに備え、その開発手法を詳しく解説するものだ。App Engineは現在プレビュー版であり、先着10,000名までの限定公開ということになっているため、実際にアプリケーションを公開できる方は限られている。しかし、SDKを用いてローカルで開発を行うことは現在でも可能だ。現在アプリを公開できる方にとっても、そうでない方にとっても、本特集がお役に立てば幸いである。
早いうちに是非このページを参照して何か作ってみよう。
2008年4月9日水曜日
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